Z250 ブレーキのメンテナンス

新車購入からほぼ4年経った2013年モデルのカワサキZ250ですが、一度も交換したことがないブレーキフルードが経年劣化で茶色くなってしまいました。そういえばブレーキパッドも替えていないので、この際ブレーキパッドとブレーキフルードをまとめて交換してしまうことにしました。あいかわらず貧乏しているので自分でやってみます。

まずフロントから。ブレーキパッドのピンを予め緩めておいて、キャリパーを固定しているボルトを外します。

ピストンの錆がなかなか盛大になっています。予め緩めておいたブレーキパッドのピンを抜き、ブレーキパッドを外します。

ブレーキパッドを外したところ。

購入しておいた新品のブレーキパッドを袋から出します。これまでのブレーキに不満がなかったので純正のブレーキパッドを使います。品番は43082-0128。今回はMonotaROで注文してみました。

一応、これまでのブレーキパッド(左)新品のブレーキパッド(右)と比べてみます。

あれ?もしかしてあんまり差がない?? 念のため横から見てみます。

厚さにして新品のブレーキパッドとの差は1mm程度。エンジンブレーキを多用する運転のためでしょうか、約15,000kmの走行でしたが思いのほか残っていたので、ブレーキパッドはそのまま再利用して、今年のオンシーズン終了または半年後を目途に取り替えることにしました。

ピストンはサビサビなのと、奥にクモの住んでいたあとが見つかったので、一応磨いておくことにします。中性洗剤と金ブラシを使いました。裏側も磨いておきたいのでキャリパーピストンツールでピストンを回して磨く、を数回繰り返します。

ただ、金ブラシを使うとピストンに近いところのキャリパーの塗装がはげてしまうので次回から対策を考えたいと思います。外からは目立つところではないし、性能に問題はないので今回はそのまま組み直します。

一通り組んで元に戻します。キャリパーの固定ボルトを25Nm、ブレーキパッドのピンを17.2Nmで締めます。組み上げたあとにピストン周りの掃除したところにグリスを塗るのを忘れていたのを思い出しました…。まあピストンはそうそう大きく動くものでもないだろうし、このままにしておくことにします。次回は忘れずに塗布しましょう。

フロントのブレーキパッドの様子からリアのブレーキパッドも同様に交換は不要と思われるため、リアのブレーキキャリパーの取り外しは省略しました。なお、リアのブレーキパッドの交換の際にはマフラーが干渉するので、マフラーを先に取り外す必要がありそうです。

次に、ブレーキフルードを交換します。フルードは安かったのでHondaのDOT4ブレーキフルード(Amazon)を使いました。ホームセンターで16円/10cmで切り売り販売していた内径5mmの耐油性のホースを予め準備しておきます。長めに50cmを買ってきましたが、20cmくらいで十分そうです。フルードはエチレングリコールですが一応は耐油性のホースを使います。
ちなみに、内径4mmのホースも使えそうでしたが、長さが足りなかったので今回は使用していません。

万が一交換中にフルード飛び散ると塗装が落ちてしまうので、使い古したTシャツとタオルで覆って、またフルードが垂れてもすぐに流せるように水の入ったバケツを準備しておきます。

フルード排出口のゴムカバーを取り除き、8mmのレンチをフルード排出部のナットにかけて、ホースを接続します。ホースの先は空きペットボトルに入れておきます。

こちらもまずフロント側から。ハンドル右側にあるリザーバーを開けます。

元は透明色ですが、なかなか熟成された色合いです。

ブレーキレバーを引く、フルード排出部のナットを緩める、ブレーキレバーが底までつく(引きしろがなくなる)、ナットを締める、ブレーキレバーを元に戻す、の作業を繰り返すして古いブレーキフルードを排出します。リザーブの古いフルードが底をつく前に新しいフルードを入れていきます。何度かこの作業を繰り返して、排出されるフルードの色が透明に近くなったら完了。ホースを抜く際にホイールなどにフルードが垂れるとイヤなので、少し水で湿らせたボロ布で周囲を保護してからホースを抜きます。排出口にフルードが残っているとこれもイヤなので、少し湿らせたウェスでこよりを作って拭いて、最後は乾燥したウェスで拭き、ゴムキャップを元に戻します。

続いてリア。キャリパー取り外しの場合にはマフラーを取り外す必要がありそうですが、フルード交換のみであれば必要ありません。

もはや飴色。フロントと同様の手順でフルードを交換します。

フルード交換後は念のためアパートの敷地内でちゃんとブレーキが効いているかどうかを確認し、エアをかんでいなさそうなのを確認して作業終了。一旦シャワーを浴びてから、テストを兼ねて近所のスーパーの買い物に。

交換後のリアブレーキフルード。作業中に写真を取り忘れたので、スーパーの駐輪所にて。ちゃんと透明になりました。

ちなみに、メンテナンスノートによるとブレーキ液とブレーキケーブルの交換は2年毎、その他ブレーキ関連の交換部品は4年毎となっており、あと2ヶ月ほどでちょうど4年に到達してしまうことがわかりました。250cc未満の軽二輪は車検がないので点検整備が疎かになりがちですが、ちゃんと整備の計画を立てておこうと思います。

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